温泉水を飲んでみよう
Lesson7-4で、温泉療養としての飲泉について学びました。
温泉の泉質により適応症が異なり、
さまざまな効果があることが分かりました。

効能を期待して飲泉するのが一般的ではありますが、
「飲泉をただ楽しむ」という方法もあります。
つまり、日本酒の利き酒やワインのテイスティングのように、
温泉の香りや味、口に含んだときのまろやかさなどを、
純粋に味わうのです。
色も温泉によって異なりますから、
目で見て楽しむのも良いでしょう。
単純温泉
「味わう」ことに焦点をおくと、単純温泉は成分が薄いので、
少し物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、普通の水と違って口当たりがよく、
よく味わってみると、味に深みが感じられます。
泉質名がついている温泉に比べ、
単純温泉はクセがなく飲みやすいため、
ミネラルウォーターの代わりとして利用できるものもあります。
単純温泉は基本的には無味無臭ですが、
少し塩味を感じることも。
単純温泉の他、放射能泉・硫酸塩泉なども無味無臭です。
炭酸泉
炭酸泉は消化器系に効きますので便秘などに効能がありますが、
飲んでもおいしいのです。
炭酸ガスが入っているので、
甘くはありませんが、まるでサイダーやラムネのような味わいで、
爽快感を感じることができます。
香りは基本的に無臭ですが、わずかに酸味を感じることも。
つまり炭酸泉は、入って良し、飲んで良し、味も良しの温泉なのです。
ただし炭酸鉄泉など、鉄分を含む温泉には苦味が加わります。
食塩泉
食塩泉は、塩分を含んでいますので、
しょっぱさを感じる温泉です。
おすすめは弱食塩泉で、
塩分が低めなので飲みやすいです。
焼酎やウイスキーなどの水割り用に使うと、
悪酔いしにくいとも言われているそうです。
一方、強食塩泉で、塩分やマグネシウム分が多いと、
苦味を感じることがあります。
炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉の中でも胃腸病や糖尿病に効く重曹泉は、
無味無臭で飲みやすく、
ほのかな甘みを感じることがあります。
利尿作用のある重炭酸土類泉は、苦味を感じますが、
その度合いはカルシウムやマグネシウムの量によって異なります。
温泉を味わうという行為は、
温泉の歴史と同じように昔からおこなわれてきたようで、
日本の古い文献にも登場しています。
飲泉所などで温泉を飲むときは、
もちろん効能などを確認することも大切ですが、
ぜひお酒を飲むときのように、
目で見て、香りをかいで、ゆっくり味わってみましょう。
いろいろな温泉の味を比較してみるのもまた、
温泉の楽しみ方の一つです。