前回のレッスンでは、安全な入浴の仕方について解説しました。
このレッスンではその続きとして、
入浴に際して注意したい点、
温泉の温度や入浴回数などについて詳しく学びましょう。
入浴時の注意点
湯あたり
湯あたりとは、温泉に入ることで起こってしまう特有の症状で、
頭痛やめまい、発熱や嘔吐などの体調不良のことを言います。
安静にしていれば次第に良くなりますが、
温泉の泉質が体質に合っていない可能性もあります。

体の変調
湯あたりまではいかなくても、
入浴すると体に変調をきたすことがあります。
刺激の強い泉質(酸性泉、硫黄泉、放射能泉、強アルカリ性泉など)の
温泉に浸かったり、
泉温が高い(42℃以上)の温泉に長時間浸かったりすると、
下記で説明する「めまい」「のぼせ」「湯ただれ」のほか、
「不整脈」などの症状も出やすくなります。
特に体調不良のときなどに無理して入浴すると、
症状が出やすいので注意が必要です。
めまい
浴槽から急に立ち上がると、
血圧が下がって「めまい」を引き起こします。
脳への血流が悪くなって、軽い脳貧血になってしまうためです。
特に高齢者は、ゆっくりと浴槽から出るようにしましょう。
のぼせ
「のぼせ」は「めまい」とは逆で、
脳への血流量が多過ぎて起こってしまう症状です。
温度の高い温泉や、刺激の強い温泉に長湯すると、
のぼせてしまうことがあります。
温泉から上がったあと、横になって安静にすると良いでしょう。
入浴する前にしっかりとかぶり湯をすると、
のぼせることが少なくなります。
湯ただれ
湯ただれは、温泉に浸かることで、
肌が赤くなったり痒くなってしまう症状のことです。
特に肌の弱い人は、湯ただれに注意が必要です。
温泉によっては、「合う」「合わない」がありますので、
自分に合わない泉質は控えた方が良いでしょう。
肌が弱い人は、刺激が弱い単純温泉がおすすめです。
また、塩素消毒がしてある温泉も要注意です。
源泉かけ流しの温泉に限定して入浴した方が良いかもしれません。
入浴は2人以上で
特に高齢者が入浴する場合は、
気分が悪くなってしまったときのためにも、
誰かと一緒に入浴した方が安全です。
1人で入浴する場合は、
他の利用客が誰もいないような夜間の時間帯は、
避けた方が良いでしょう。

温度と入浴時間について
42℃以上の高温浴は、交感神経が高まり、
血液上昇と心拍数の増加が起こりますので、注意が必要です。
入浴時間は42℃で5分が目安と短め。
一方で、37℃〜39℃の微温浴(ぬるよく)は、
副交感神経の働きを高めるので、
リラックスして入浴できるのでおすすめです。
熱い湯の方が体が温まりそうな気がするかもしれませんが、
実はぬるい湯にリラックスしてゆっくりと浸かった方が、
体もぽかぽかと温まってきます。
入浴時間は39℃では20分、35℃で40分ほどが目安となります。
上記の時間は目安として頭の片隅に入れておき、
実際の入浴時間は自分の体と相談してください。
汗ばんだり動悸がしてきたら、
目安の時間内でも湯から上がるようにしましょう。
1日の入浴回数は?
せっかく温泉にきたら、何回も温泉に入りたくなりますよね。
時間を気にせずにいつでも入れるのが、
温泉の醍醐味でもあります。
しかし、あまり回数を重ねて温泉に入ると、
のぼせやめまいを起こしやすくなる原因にも。
多くてもだいたい、1日3〜4回までを目安に入浴すると良いでしょう。
1泊2日の温泉旅行の場合は、
夕食前に1回、寝る前に1回、翌朝の朝食前に1回を基本に、
プラス1回ぐらいまでにしてください。
2回に渡って、温泉の入浴方法について解説してきました。
せっかくの温泉ですから、
安全に、楽しく利用しましょう。
家族や友人と一緒に行く場合は、
安全な入浴方法を教えてあげられると良いですね。
特に小さなお子さんや高齢者には、気を配ってあげましょう。
次のページでは、「入浴方法のいろいろ」について学びます。