Lesson7-1 温泉の入り方(1)

Lesson7では、温泉のいろいろな利用方法について解説していきます。

温泉は他の利用客のことも考え、
マナーやエチケットを守って入る必要があります。

また、健康のための正しい安全な入り方もあります。

温泉施設によっては、
温泉の入り方や注意点を掲示していることがありますが、
見たことがある人は多いのではないでしょうか。

それは、それぞれの温泉の温度や泉質によって、
入浴するときの注意点が異なるからです。

入浴方法を誤ると、
重大な事故につながってしまうことも
あります。

このページではまず、
一般的な温泉の入浴方法について学びましょう。

入浴前

食事と飲酒

入浴前の飲酒は控えましょう。

アルコールは血圧を低下させる作用がある上、
入浴の温熱効果によりさらに血圧が下がり、
脳貧血や不整脈を起こしやすくなります。

また食後すぐや、空腹時も入浴は避けましょう。

水分補給

入浴前に、常温かぬるま湯で水分補給をしてください。

かかり湯とかぶり湯

みんなで利用する温泉なので、
かかり湯はマナーとして必ずおこないましょう。

特に、下半身の汚れはよく落としてから入浴してください。

かかり湯はマナー以外にも、
温泉に体を慣らすために必要です。

特に温度の高い温泉では、
いきなり入ると血圧が急上昇します。

心臓から遠い足元、下半身の順に、
少しずつ浴槽の湯を体にかけていきましょう。

高齢者は頭からかぶり湯をして、
丁寧に温泉の温度にならした方が良いです。

気温が低い冬場は、入念におこなってください。

安全な入浴方法

いよいよ温泉に浸かるとき、
肩まで一気に浸かってはいけません。

それでは心臓や肺に負担をかけてしまいます。

まずは横隔膜の下ぐらいまで浸かって半身浴から始めましょう。

温泉の温度に体が慣れてきたら、
ゆっくりと肩まで浸かり全身浴をしてください。

ただし、人によっては(例えば高齢者や高血圧の人)
半身浴までの方が安全な場合もありますので、
注意してください。

手足を伸ばして、
リラックスして入浴を楽しんでみましょう。

ほんのり汗ばんできたら、
一旦湯から上がります。

最初に湯に浸かる時間の目安としては、
5〜6分ぐらいが良いでしょう。

額に汗がダラダラと出るほど入浴したり、
動悸が激しくなるまで湯に浸かるのは危険
なので、
控えてください。

ほんのり汗ばんだら一旦浴槽から出て、
汗がひいたらまた入浴することを
数回繰り返します。

湯船に入る順番

基本的に入浴するときは、

刺激が弱い温泉→刺激が強い温泉

の順番で入浴をします。

かかり湯の後、
最初に入るのは40℃ぐらいまでのぬるめの温泉が良いでしょう。

湯に体が慣れたら、熱めの温泉に移ります。

露天風呂は外気との差が激しく、
また熱めに温度設定しているところも少なくないので、
”刺激は強い”
と認識してください。

内風呂でしっかりと湯に体を慣らしてから、
露天風呂に移ると良いでしょう。

ジェット水流や泡が出る設備のある温泉施設もあります。

マッサージ効果で筋肉をほぐせて気持ちが良いですが、
これらも刺激は強く、体には負荷がかかります。

そのため、できれば後半の方で入浴するようにしてください。

最後はまた刺激が弱いぬるめの温泉に浸かって、
上がりましょう。

入浴後

上がり湯

皮膚についた温泉の有効成分を洗い流さないためにも、
上がり湯はしない
方が良いでしょう。

上がり湯をしてしまうと、保温効果も半減してしまいます。

ただし、酸性泉や硫黄泉などの刺激の強い泉質の温泉については、
湯ただれを起こす可能性もありますので、
肌が弱い人は真湯で洗い流した方が良い場合もあります。

また、塩素消毒をしている温泉の場合も、
洗い流してから上がった方が良いでしょう。

湯上がり後

お湯から出たら、タオルで体をよく拭きましょう。

タオルで拭いても温泉の有効成分は残るので、安心してください。

肌についた水分をよく拭かないと、
水分が蒸発するときに体温が奪われて、湯冷めしやすくなります。

水分補給

入浴後は水分を十分に補給します。

入浴で汗をたくさんかくと、
脳梗塞や心筋梗塞の危険性もあるので、
それを防ぐためにもコップ1〜2杯を目安に水分補給してください。

できれば、常温や白湯などが良いでしょう。

飲泉可能な温泉でしたら、飲泉もおすすめです。


次のページでも引き続き、
温泉の入浴時に知っておきたい注意点などについて学びます。